2006年06月10日

猿岩 一ノ壁右ルート

■期日/2006.6.3
■メンバー/小田中、遠藤 つるべ式
■登攀時間/4時間30分

右1.jpg右2.jpg

 7時に矢巾を出発、高速に乗り水沢イン栗駒山にぬける左の道路に入る。
 猿岩隧道手前の駐車場から取付きへの急登で一汗流すと一ノ壁の取付きに着く。最
近雨が降ってないので岩は乾いており快適なクライミングができそうだ。
 今日のルートは、猿岩の一ノ壁のルートの中ではフリーの要素が強く人工を交えな
がらのルートで、ハングの直登を避け岩の弱点をうまくついた好ルートである。
 1ピッチ目 9時少し前、小田中トップで登り出す。垂壁を人工で15m登り、かぶ
り気味の箇所はボルト感覚が遠い。そこから少し右に寄りながらフリーで直上し30m
で、二人が立てるほどのレッジのビレイ点に着く。
 2ピッチ目 セカンドの遠藤がそのままトップになり登り出す。フリーからハング
状を左から回り込むように人工で超え、凹角のフリーから左のリッジに移り、35mで
ビレイ点のテラスに着く。取付きは木の陰で景色は見えないが、ここまで登ると正面
には残雪をまとった焼石岳、左にはひときわ白く輝いた栗駒山が見え、眼下には石淵
ダムの湖水がコバルトグリーンに輝いている。

右3.jpg右4.jpg

 3ピッチ目 小田中トップで、テラスの上のブッシュを右に回り込み草付きまじり
のフリーから凹角に入る。細かいフリーから人工で小ハングを右から回り込み、35m
でレッジのビレイ点に着く。ここからすぐ右にはKGカンテが見え、右の凹角の大ヒー
ドラルルートを横切るとKGカンテ4ピッチ目の終了点に着く?
 4ピッチ目 遠藤トップで凹角を登り出す。ホールド・スタンスが細かい
わりに、ランニングビレイ点が少なく、ボヤキ声と共に小ハングを乗っこし左へと消
えていった。左寄りL角中間部の小レッジに30mで着く。朝から天気が良く、南面に
位置する猿岩は日差しをまともに受け暑い。
 5ピッチ目 小田中トップでL角を遠い人工から、かぶり気味のL角をトラバース
するように登るが、逆さハーケンの人工は恐い。出口はボルトでランニングビレイを
とるとKGカンテルートに合流し、フリーで左に回り込み35mで登攀終了。5ピッチの
ルートを4時間30分かかって登った。
 登ってる最中食べ物は全然口にしていなかったため、手作りのおにぎりの味は格別
である。まわりのブッシュにはツツジが咲いており、眼下にはダムの湖水の輝き、焼
石岳からの雪解け水が胆沢川へ流れる沢音が聞こえる。
 下降は、終了点からKGカンテに懸垂下降し、中央ルンゼへと降りると4ピッチで各
ルートの取付きバンドに着く。来た道をもどり3時頃車にもどる。

一ノ壁ルート図2.jpg一ノ壁ハング2.jpg

 姫かゆ温泉につかり汗を流し、6時に矢巾に着き今回の山行を終える。
 現役を離れて20年、冷や汗のかきどうしであったが、やっぱりクライミングの緊張
感と達成感は忘れられない。駅前でパートナーと反省会、なんと言ってもこれが一番
なのかもしれない。次回は一ノ壁ダイレクトルートを登ろうと約束して、11時すぎ楽
しかった反省会を終わりにする。

2006年06月06日

猿岩の岩場

猿岩全景1.jpg
 焼石岳の麓の石淵ダムの右岸に位置する猿岩は、昭和43年釜石岳友会により初登さ
れて以来、現在までに10数本に余るルートが開拓されており、オールフリーで登られ
ているルートもある。
 猿岩のルートの中で一番困難な一ノ壁ダイレクトルートは、1979年1月に仙台RCC
により冬期初登されている。
 壁は3つに分けることができ、幅500m、高さ150m余りでダムの湖底からそそり立ち、
玄武岩質の逆層の岩場である。
 左からハング帯中心の困難度の高い一ノ壁、右に回り込んで初登ルートのKGカン
テの右の中央ルンゼ上部垂壁の二ノ壁、大滝をはさんで高さの短い三ノ壁がある。
 アプローチは、現在建設中の石淵ダムから秋田に抜ける国道397号のダム下から、
左に曲がり栗駒山に向かう県道に入り、猿岩隧道の手前が駐車場になる。
 隧道の右の岩壁を右に回り込みながら小道を進む。しばらくすると左にガレ場が見
え、小道は山へのガレ場登りとなる。20分も急な踏み跡を登ると一ノ壁の基部に着く。
 下降ルートは昔、猿岩の山頂を経由して隧道付近に下る登山道があったが、現在で
はほとんどが登ったルートやKGカンテを懸垂下降している。
 地元の連中は、猿岩でトレーニングを積み、中央の岩場を目指して行った。

■概念図
概念図1.jpg

■冬の猿岩
冬全景1.jpg